血の巡りが悪くなった状態が血瘀証、血瘀証によって生まれた病理産物が瘀血

そうだね。生命を営むためのエネルギー物質には「気・津液・血」の3つがあって、この気・津液・血が過不足なく、スムーズに体内を巡っているのが正常な状態だね。津液というのは水分のことで、津が軽く気に近いもの。液は津に比べて重く血に近いものだよ

そういうこと。気の巡りが悪いのが気滞、津液の巡りが悪いのが痰湿、血の巡りが悪いの血瘀。瘀血によってさらに巡りが悪くなるから、病気が治りにくくなるし、新たな体調不良が生まれてしまう

暑い寒いなどの身体的ストレス、怒りや不安などの精神的なストレス、飲食の不摂生、長期に渡る疲労などなど

気滞も、痰湿も、血瘀も、よくするにはできるだけこれらの病因を遠ざけることが大切だね

そうだね。だから治療が必要なんだね

治療をして元気になれば、病因に対する許容量も大きくなるよ

血瘀の特徴として、生理痛など下腹部に痛みや不快感が出やすく月経血が黒っぽい。不妊症や子宮筋腫などの女性疾患だけでなく、脳梗塞や心筋梗塞などの血管障害を起こしやすい。頭痛や肩凝りも非常に多いね

気・津・液・血の中で、最も粘度が高くなりやすいのが血なんだ

そういうことになるね。気や津液は運動や発汗によってかなり動きがよくなるけど、それに比べると瘀血を改善させるのには、運動や発汗だけでは難しい場合が多い。とくに手や足の末梢部は血流が悪くなって瘀血が形成されやすいね

そうだね。本来血は全身を巡るべきものだけど、末梢の血流不全が全身の血行を悪くしてしまう

そうだね。血の巡りをよくする治療を活血化瘀というんだけど、通常の鍼灸治療と合わせて刺絡治療が効果的だよ

はい、両方やるといいです