鍼灸で妊娠3 妊孕力を低下させるもの
上田
鍼灸でみんなを幸せにしたいと
日々精進
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好きな食べもの:肉
出身地:千葉
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投薬も採卵もない東洋医学鍼灸においての不妊治療とは、
体内の気血水のバランスを整え、妊娠できるよう体調を良好にするものです。
女性側の不妊の主な原因には、大きく分類すると4つあります。
卵子の質が低下しているもの、排卵がうまく行われないもの、卵管に問題があるもの、子宮に問題があるもの、です。
卵管周囲の癒着や子宮にまつわる病気等によって受精卵の着床が妨げられているなど、
医師により手術が必要と判断されるようなもの以外が、鍼灸治療の対象となります。
例えば、視床下部性(心理的性)の排卵障害であれば、
生活の中でできるだけストレスを無くす、
あるいは軽くすることがとても大切です。
心理的ストレスのため排卵が行われていない場合でも、
お薬の力によって排卵させることはできます。
しかし排卵だけが行われても、
受精した卵子がしっかりと子宮内膜に着床しなければ妊娠とはなりません。
排卵障害を起こすほどのストレスを受けている場合、
同時に自律神経のバランスも崩れがちになり、体内の血流は滞ります。
そのような強いストレスの下で、
子宮内膜の状態を改善させるのは容易なことではないでしょう。
また子宮内膜の厚さが十分なのに着床しないのであれば、
腎(腎臓とは別の概念)のもつ固摂作用(臓器などを体内につなぎとめておく力)が弱い
のかもしれません。
いずれにしても、妊娠を望むのであれば心理的ストレスから解放される必要があります。
しかし多かれ少なかれ、不妊治療自体がストレスを伴うものです。
不妊治療を行っている方は、妊娠をするには比較的高齢者が多く、
年齢的なことなどから焦る気持になり、こころに余裕が持てなくなるといった傾向があります。
簡単なことではありませんが、そんな時こそやることをやったら後は天に任せるといった、
大らかな気持ちでいることが大切です。
陰陽論や五行論に表されるように、人や動物の体は一つの臓器だけでは成り立ちません。
心臓と肺の関係を例に上げれば、肺によって酸素が取り込まれなければ心臓は動かないし、
心臓からの血液が届かなければ肺は機能しません。
これは光と影のようなもので、陰は陽、陽は陰の力によって存在します。
また、火は、燃料となるもの(木)が燃えることによって生れます。
そして木は水がなければ育つことができません。
木が燃えて火となり、火が燃えた後の灰が土となり、土の中に金脈が生じ、金属に水滴が付き、
水によって木が育つ、というように自然界のものは、
お互いが影響し合い成り立っています。人間の体も例外ではありません。
※陰陽論:この世のものはすべて陰と陽の二面性を持つという理論
※五行論:万物は火・水・木・金・土の5種類の元素からなるという理論
この二つを合わせて陰陽五行論という。
視床下部、下垂体、卵巣、子宮、といった妊娠に関係する臓器を個別にみることも
大変意味のあることではあります。
また高度生殖医療によって妊娠された方も多くいらっしゃいます。
妊娠を成立させることにおいて、現代医療の力を借りるのは、ときにとても有意義なことです。
しかし、排卵誘発剤の副作用による子宮内膜の環境悪化、
精子輸送の働きをもつ膣経管粘液の分泌減少などの問題も指摘されています。
妊娠させるために行っているはずのことが、逆に妊娠の妨げになっていたとしたら、
何とも切ない話です。現代生殖医療の恩恵に預かりながらも、それと同時に、
母体となる生命を丸ごと一つの有機体として捉えるという観点に立った上での治療が、
新たな生命を誕生させることを可能にするのだと考えます。
排卵誘発剤などのお薬の力によって妊娠した方がいるのは事実ではあります。
しかし、これといった器質的問題がないのであれば、高度生殖医療に頼らなくとも、
自然に妊娠したかもしれないのです。
東洋医学や鍼灸の力で、死人を生き返らせることはできないし、
生体のポテンシャルを超えてまで人を若返らせることもできません。
しかし鍼灸などによって妊娠に向けて体調を整えるということは、
高度生殖医療を行う行わないにかかわらず、重要でありとても意味のあることです。
本人が自覚していなくても、こころや体の芯に疲れが溜まっている、
睡眠の質が良くないために体質を改善することが難しいものとなっている、
生活習慣やストレスなどにより血流が滞り体が冷えてしまっている
などのことで、妊娠のためのエネルギーが不足している方にとって、
鍼灸治療がお役に立てるかもしれません。
※先にも記しましたように、腫瘍などの器質的疾患が不妊の原因となっている場合があります。
鍼灸治療をお受けになる前に、婦人科等検査機関、
男性なら不妊に詳しい泌尿生殖器科での受診をおすすめいたします。
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