人をみる中医学
2019/12/26
上田
馬込沢うえだ鍼灸院院長
鍼灸でみんなを幸せにしたいと
日々精進
鍼灸でみんなを幸せにしたいと
日々精進
roo
健康に興味のあるネコ
出身地:千葉
好きな食べ物:肉
出身地:千葉
好きな食べ物:肉
roo
中医学では「証に対して治療をする」とのことですけど、これはどういう意味ですか?
上田
例えば、胃の調子が悪くて病院に行ったとするでしょ?
roo
はい
上田
多くの場合、いくつかの質問をされた後「お薬を出しておきますから、しばらく様子を見ましょう」となるね
roo
そうですね
上田
それで調子が良くなればいいけど、良くならなかったり、良くなってもすぐに再発(慢性疾患に多い)するようだと「じゃあ、もう少し詳しい検査を」となる
roo
胃カメラを飲んだり
上田
そう。そこで何か見つかればそれに対して対処することになるけど、何も見つからなければ「どうしましょ」ということになってしまう
roo
つまり病気がなければ打つ手がない
上田
病気がないわけじゃないんだけどね。自覚症状はあるわけだから。何かしら診断名は付くよ
roo
診断名が付けられた後、どうなりますか?
上田
困っちゃうよね
roo
そうですねぇ。「薬を飲む」ということなら、これまでと同じですもんね
上田
その点、中医学は「病気」に対してではなく「証」に対して治療をするから、打つ手がないということがない
roo
証って何ですか?
上田
証とは状態のこと、もしくは体質のことだね。状態や体質がないなんてことはないから、治療はできるんだ
roo
にゃるほど
上田
病名は一つでも「証」は一つじゃない
roo
どういうことですか?
上田
例えば不眠症。一口に不眠症といっても、中医学的にはいろいろあるんだ。痰熱による不眠、肝火による不眠、心脾両虚による不眠、心腎不交による不眠などなど沢山。一人の人の証が一つというわけでもない
roo
ふーん。それぞれ治療法が異なる?
上田
そう。証は人によって違うし、その時々の状況によっても違う。だから治療法も同じじゃない
roo
その人にあった方法でやらないと治療の効果が薄れてしまうんですね
上田
その通り。「その人に合った」治療を重んずるということから、病気をみる西洋医学に対して、人をみる東洋医学(中医学)というよ
roo
薬を飲んでも良くならない人、あまり薬を飲みたくない人は、東洋医学を受けるのも一つですね
上田
生活習慣の見直し改善と合わせてね
不定愁訴と呼ばれる様々な症状があります。
疲労、冷え症、不眠、肩凝り、腰痛、頭痛。
これら諸々の症状が根っこでは繋がっていたりします。
つまり大本を正すことが、すべての症状に対して手を打つことになり、
大本が正されれば、すべての症状が無くなる可能性があります。
これを根本治療といいます。