カルシウムパラドクス
2021/06/25
上田
馬込沢うえだ鍼灸院院長
鍼灸でみんなを幸せにしたいと
日々精進
roo
健康に興味のあるネコ
出身地:千葉
好きな食べ物:肉
roo
太陽光線を浴びる量が不足すると骨がもろくなるんですか
上田
そうだね。ふつう加齢とともに骨密度は低下する。太陽光が不足するとさらにね。太陽の光によって、皮膚で活性型のビタミンDが産生されるんだけど、このビタミンDの働きで、骨はカルシウムを吸収して丈夫な骨になるんだよ
roo
太陽光を浴びることは大切なんですね
上田
太陽光によって産生されるビタミンDが大切なのは、骨に対してだけじゃないよ
roo
といいますと
上田
太陽光が足りず、皮膚でのビタミンD産生が不足すると、血中のカルシウム濃度を保とうとして、骨のカルシウムが溶け出してしまうんだ
roo
それで骨がもろくなるんですね
上田
問題は、骨がもろくなることにプラスして、血液中のカルシウムが増え過ぎてしまうこと。これをカルシウムパラドクスというよ
roo
カルシウムパラドクス。どうなりますか?
上田
過剰なカルシウムを緊急避難的に組織内や細胞内にとどめることになる
roo
すると
上田
細胞が正常に働くためには細胞の内と外とで、カルシウム濃度に大きな差が必要なんだけど、
roo
なんだけど、
上田
カルシウム濃度が上昇した状態が長く続くと、細胞内外のカルシウム濃度の差が小さくなり、細胞は正常に働くことができなくなる
roo
するとどうなりますか?
上田
たとえば動脈に沈着して動脈硬化が生じる
roo
ひぇー
上田
細動脈では収縮が強く起こるため血圧が高くなる
roo
うわぁー
上田
心臓では冠状動脈の動脈硬化のため、狭心症や心筋梗塞症が起こりやすくなる
roo
にゃにぃーっ
上田
膵臓では、インスリンの分泌量が低下し血糖値が高くなる
roo
どひゃーっ
上田
免疫担当細胞の機能障害により感染症にかかりやすくなる
roo
ぶはーっ
上田
それから、免疫監視機構の障害により体内に生じた異常細胞の除去ができなくなる。つまりはガンだね
roo
ガーン
上田
太陽光が不足するとどんな病気になっても不思議はないよ
roo
そうですね。植物も太陽の光がないと枯れちゃいますもんね
上田
ネコもね
roo
人もね
ビタミンD剤の副作用は、主に高カルシウム血症によるものです。
一方、日光や光線療法による自然なビタミンDの産生は、過剰になることはありません。
💊ビタミンD剤の副作用
●全身症状:倦怠感、脱力感
●胃腸症状:食欲不振、口渇、悪心、嘔吐、下痢、腹部膨満感
●腎機能障害:多尿、多飲、尿濃縮力低下、腎不全
●精神・神経症状:頭痛、傾眠、昏睡、筋力低下、筋肉痛
●異所性石灰化:腎結石、軟部組織や動脈壁への石灰化
●血圧の上昇
●血中コレステロール上昇