簡単に言えば、「太陽光に近い光線を浴びて健康になる」というものだよ

そういうことになるね。空気や水と同じように、生物は太陽光なしでは育たない。日の光はとても大切なものだね

日光による体への働きはとてもたくさんあるよ。体内でビタミンDの生成を促すことで骨を丈夫にする。これによって骨粗しょう症や変形性関節症の治療と予防ができるよ

ビタミンDは腸からのカルシウムの吸収を促進していて、細胞の機能や恒常性の維持にとても重要なんだ

好影響は骨に対してだけじゃないよ。アトピー性皮膚炎や、インスリン分泌調整機能低下による糖尿病などの生活習慣病の治療と予防、発ガン抑制作用による、ガン・腫瘍の抑制など。それから、胃液や消化液の分泌を調整して胃腸病に有効だね

妊娠に関していえば、妊娠率、着床率ともに血中ビタミンD濃度の充足度の高い人ほど高く、流産率が低いといった実験結果があるんだ

それに深部体温を上げて血行をよくする働きがあるから、冷え症によるいろいろな症状が緩和される可能性が高くなる。冷え症は子宮粘膜や卵巣機能とも大きく関係しているから、月経不順、月経痛、不妊症への効果も期待できるね

それから脳にある松果体に作用してメラトニンの分泌を調整する。メラトニンは生体のリズムと関係しているから、これによって不眠症やうつ病にも効果的だよ。認知症の治療や予防効果もあるといわれている

腰痛や肩、膝などの関節の痛みにも有効だよ。深部温熱作用によって患部の血流を改善して、プロスタグランジン、ヒスタミン、ブラジキニンなどの発痛物質をすみやかに除去するんだ。それと痛みの閾値を上げる作用によっても鎮痛効果がもたらされる

可視総合光線を浴びると新陳代謝が活発になって腎機能がよくなる。これによって浮腫みや夜間頻尿の軽減にも役立ってくれる

人体にとって太陽光はとても大切だね、不可欠なものだよ

しかし現代では太陽の光を浴びることが、とても少なくなっているんだ

そう。家の中で飼われているネコの骨が弱くなっているという話があるよ

ネコも人も、昔と比べて生活様式や仕事のやり方が、ずいぶんと変化しているからね

しっかりと日光浴ができればいい。一日に10～15分、肌の40％以上を直接日光に当てることで適切なビタミンDを確保できるともいわれる。もちろん、場所や季節によっても異なるし、人種によっても必要量は違うね

日本には四季があって、一年中夏というわけではないしね

可視総合光線の中には、赤外線（遠赤外線、近赤外線）、可視光線、紫外線（UV-A、UV-B）があって、お肌によくないとされるのは、短波紫外線であるUV-Aだね。治療に使われる可視総合光線はほとんどUV-Aを含んでいないんだ

太陽光（可視総合光線）不足によって血流が悪くなり代謝が低下する。そのためお肌の真皮層でのコラーゲン等の生成が促されず、それがシワやたるみを生じさせる要因となるよ。適度に可視総合光線を浴びることは、むしろ健康なお肌を育むために必要なものとされているんだ

太陽光線を浴びなければ病気になる可能性が大きくなってしまう