いつも腰痛2
上田
馬込沢うえだ鍼灸院院長
鍼灸でみんなを幸せにしたいと
日々精進
roo
健康に興味のあるネコ
出身地:千葉
好きな食べ物:肉
roo
腰痛にもいろいろあるんですってね
上田
単なる運動器疾患の腰痛もあれば、そうでない腰痛もあるよ
roo
運動器疾患ってなんですか?
上田
骨・関節・筋肉・神経などの身体を支えたり動かしたりする組織・器官のことを運動器といって、 「運動器」に関する疾患としては、骨折、変形性関節症、腰痛や頚部痛、肩痛、スポーツ障害などがあるよ。つまり運動器疾患とは整形外科で診てもらうようなものだね
roo
運動器疾患以外の腰痛なんてあるんですか?
上田
内臓病変から来るものや、精神疾患としてのものなどがあるね
roo
へぇ
上田
内臓病変からくる腰痛は、腎盂腎炎や骨盤内臓器疾患にまつわるものがあるよ。生理のときの腰痛は、骨盤内臓器である子宮からの出血がスムーズにいかないために起こるんだね
roo
精神疾患による腰痛とは?
上田
腰痛は、痛むのは腰だけどそれを認識するのは脳だよ。だから精神的ストレスによって、腰の痛みがひどくなることが多いんだ。昨今、とても増えている国民病ともいわれる腰痛だけど、そのうちの多くは実は精神的なものとの見方もあるんだ
roo
みんなストレスを抱えているんですね
上田
腰痛が精神的ストレスから来る、ということを信じられなかったり、自分の腰痛が、精神的なものであることを中々認められない人は少なくないよ
roo
「精神的なもの」に対する偏見でしょうか?
上田
それもあるんだろうね。「神経性胃炎」と同じように、「精神的腰痛」はまったく珍しいものではないよ
roo
どうしたらいいですか
上田
まずは、腰痛は運動器疾患によるものだけではなく、いろいろな腰痛があるということを知ること
roo
内臓の病変からも腰痛になるということですけど、検査は必要ですか?
上田
安心のためでもあるから、検査は一度はやった方がいいね
roo
はい
上田
椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症・椎間関節性腰痛・筋筋膜性腰痛など、単なる運動器疾患としての腰痛、腎炎・骨盤内臓器などの病気から来る腰痛、それと精神疾患からの腰痛。これらはどれも腰が痛くなるということでは共通している
roo
はい
上田
だから腰に何か(例えば鍼やお灸、マッサージ、ストレッチなど)を施せば、一時的であったにせよ腰痛は楽になることが多い。でもこれだけでは不十分だね
roo
背景にあるものを良くしていかなければならない、ということですね
上田
そうだね。病院での治療が必要なものもある。鍼灸院でできることとしては、疲れを取り、冷え症を解消し、不眠を改善してしっかりと眠れるようにすること。これらは慢性腰痛改善のためには欠かせないものだね
roo
結局はそういうことなんですね
上田
そういうことです
腰痛には、
椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症・椎間関節性腰痛・筋筋膜性腰痛など、単なる運動器疾患としての腰痛。
腎炎・骨盤内臓器などの病気から来る腰痛。
それと精神疾患からくる腰痛があり、これらはどれも腰が痛くなるということでは共通しています。
背景にある疾患がなんであれ腰が痛いのは間違いのないことですから、
腰や腰を含む運動器(筋肉や骨格など)に何かを施すのは悪いことではありません。
しかしそれだけでは不十分です。内臓からのもの、精神的ストレスからくるものの場合、
そこに目を向けることが必要です。
単なる運動器疾患ではない腰痛が増えています。